モータの回るわけ(その1 電磁石)


方位磁石をしばらくそっとしておくと、方位磁針は北を指してとまります。
これは、方位磁針が磁石になっているからです。
この磁石が地球という磁石に引きつけられて、北を指すのです。


方位磁針にエナメル線を近づけても、方位磁針の針は動きません。
これは、エナメル線が銅でできているからです。
銅は磁石にくっつかないのですのです。


では、エナメル線に電気を通したら、方位磁針は動くでしょうか。


エナメル線に電気が通っていると、エナメル線は方位磁針を動かします。
これは、電気を通すとエナメル線が磁石になるからです。


豆電球を方位磁針に近づけると、方位磁針が動きます。これは豆電球に鉄でできた部分があるからです。
では、豆電球を方位磁針にセロテープで貼り付けて、方位磁針が動かなくなったら電気をつけてみましょう。
方位磁針は動くでしょうか。


次に、発光ダイオードでもやってみましょう。
発光ダイオードを近づけても、方位磁針は動きません。
では、発光ダイオードに電気を通したら方位磁針は動くでしょうか。


では、電気の流れている電線に方位磁針を近づけたら、方位磁針は動くでしょうか。


電気が流れるとその回りに方位磁針を動かす力が発生します。これを磁力といいます。
磁力は方位磁針のN極が次の図のように動くように発生します。


エナメル線をまくと、図のように磁力が発生します。
エナメル線の輪一方は中に磁力が入っていくように磁力が発生し、
エナメル線の輪のもう一方は外に出てくるように磁力が発生します。
磁力が出てくる方は、N極を近づけると反発しますし、
磁力が入っていく方は、N極を引きつけます。
N極を反発するのは磁石のN極で、N極を引きつけるのは、磁石のS極です。
つまり、次の図のように、電磁石ができるのです。

では、先ほどのコイルはどうして回るのでしょうか。

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