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こまめな講習会


コンピュータを使う学校で書いたように、本校ではこまめな講習会を行うことが学校のコンピュータ利用を高める手段として使われている。講習は月に2回の予定で実施している。
 そんなに頻繁に講習会を行って、内容はどうなっているかというと、短時間ですし、同じことを少しずつ見え方を変えて行っているようなところもある。でも、こういう回数の多い講習会の方が、1回教習をしたから「はい、わかりませたね。」というのより遙かに効果がある。
(注:成果として、7,8月は全学年から報告が出され、6年は各クラス独自の実践が、1年は全クラス共通した実践が報告されるなど学年に応じた指導がなされるようになっている。)
 毎回内容を探すのはたいへんだから、まず各講習会の始めには、今月のトラブルといって、どんなトラブルがコンピュータ教室に発生したかの報告とその対策から始めている。こういうトラブルは毎月発生するから、その対策を講習内容とすると新しい講習内容がすぐ見つかる。この伝達が、マイクロソフトWINDOWSの基本的な使い方の講習になる。
 例えば、日本語変換は一太郎ジュニアで行っているはずがいつの間にかマイクロソフトのIMEに変わってしまうトラブルの対策として、日本語変換方法の切り替えについての講習を行う。どうしたら、日本語入力の方法を切り替えることができるかというところで、使い方を覚える。ついでに、トラブルの発生しているコンピュータを修理してもらう。
 例えば、スクリーンセーバーがかけられていることへの対策として、画面の変更の仕方の講習を行う。「1年生が来たときにマウスの形が変わっていたり、スクリーンセーバーがかかって突然暗くなったら困ります。だから画面変更はしないように注意して下さい。でもしてしまったら元に戻す方法を教えます。」と講習をする。講習後、1台、あちこち変更してみて元へ戻らなくなってしまったコンピュータがあったのは笑っちゃった。色々と画面を変えているうちにもとに戻らなくなってしまう子どもの気持ちが分かりますね。ひょっとして画面を変えて帰った先生は、変えてしまったことにも気がついていないのかもしれません。
 プリンターのトラブルがあれば、プリンターの講習会ができる。
 サーバーの電源断があるときは、その意味が講習会になる。
 ガスで上下する椅子はどうやったら壊れるかなんて話もでてくる。
 こうした中で、右クリックは色々使えるなとか、プロパティっていうのはなんだかよく分からない言葉だけど、どうも細かい設定がここでできるんだなとか覚える。繰り返し効果で、それじゃ他でも右クリックしてみようかということに発展していくのだ。

 8月と9月に行われた講習会の主な内容は、覚えている限りをあげると、ウィンドウズの画面の変更方法日本語入力の方法をATOKとIMEと切り替えるには、お絵かきでマウスの使い方を覚える、一太郎ジュニアで名刺をつくる、スタディタイムにはどんな教材があるの、もりの小学校にはどんな教材があるの、写真を撮って文章にはり付けよう、、等だった。少しずつ、短時間ずつ(50分程度)繰り返していることで、重複する内容が出てくる。サーバーへの保存の仕方は、お絵かきでも、一太郎でも共通にある。そこで、マイコンピュータとかネットワークコンピュータとかの意味も分かってくる。

学内の講習会だけでなく、外部に開かれた講習会も行っていきたいと思っている。インターネット3の教材開発部会では本校のコンピュータを使ってWEB教材の開発方法の講習会を行った。それに続いて行われた教員対象の講習会は自主参加で1名参加だけだったけれど、内容の濃い講習で僕も楽しかった。他の委員会の講習会も本校で行われる予定である。
今後JAVA入門の講習会もしていきたいと思っている。教員だけでなくもっと広く呼びかけて、それから僕がするだけでなく、得意な人が得意な講習をおこなうような、開かれた講習会になっていけばいいなと思う。