もりの小学校雑学→人間ビート板

人間ビート板(2002/07/07)


水泳シーズンが始まった。
早く泳ぐことが目標だった時代がある。記録会が行われ、リレーが花形だった。
それが理由は分からないが急に変わった。コンクールは下火になった。
それから水泳の目標は、年数をかけてはだんだん距離を泳がせる、25m泳げるようにするという方向に変わってきた。
25メートル、最低25メートル泳がせたい。それが、水泳の目標になってきたと思う。
で、25メートル泳がせるにはどうしたらいいのか。

泳ぐコツは、「1に脱力、2に呼吸」だ。
蹴伸びの練習を多くする、ドル平という方法もある。顔を出したまま25mというのも読んだことがある。色々工夫はある。
様々な方法をとりまぜて良い方法が生まれると思うから、ここへボクの方法を書いておく。

それは、人間ビート板という方法だ。この名前は、ある保護者が付けてくれた。
ボクの子どもは小学校1年生で1km泳いだ。親は金槌と体育音痴だから親の遺伝ではない。
保育年の頃、水泳に行ったとき、ボクは子どもの両手を引いて伏し浮きをさせ、手を持ち上げて十分パッと息をさせ、また手を引っ張ってパッと息をさせた。慣れてきたら、手をぶらぶらっと揺すってやって脱力させる、脱力しながら、手を引き上げて呼吸も教える。そのうちに持ち上げる力をだんだんだんだん弱くして、自分で手を押さえて息をさせる。てでかきながら息をすることを教えるのだ。
二人の間に信頼感があって、絶対無理をしないでしっかり息をさせるというのが、その基礎にある。
これを、どうしても泳げない子に繰り返すと、だんだん泳げるようになる。

人間ビート板の名付け親の子どもは4年生の夏だけでは泳げるようにはならなかったのが未だに心残りだけれど、そのとき一緒に泳げなかった他の2人は泳げるようになった。
一つの最終的な方法として使えると思う。ただし、大人数ではダメなのが難点。

水中めがねは、使いたい人はどんどん使わせたらいい。それで恐怖心が取れて泳げれば安いものだ。