(1)文節と自立語・付属語に関する例題
「男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり(土佐日記冒頭)」
|
| |
・この文を文節に区切るとこのようになる 「男も すなる 日記と いふ ものを 女も して みむとて するなり」 |
| |
・文節の中にはかならず自立語が一つだけある。そして、自立語はその文節のはじめにきている。 たとえばこの文では赤くなっているところが自立語だ 「男も すなる 日記と いふ ものを 女も して みむとて するなり」
|
|
・付属語は文節のなかにかならずあるとは限らない。また二つ以上あることもある。 たとえば「いふ」は自立語一つだけで成り立っている文節なので付属語を含まない。 また「みむとて」は「み む と て」と自立語1つ+付属語3つで成立している。
|
まとめ 「自立語は単独で文節を作ることができる単語であり、付属語は単独では文節を作ることができない単語である」 だから ・文節はその最初に自立語を1つ含む ・文節に付属語は含まれないこともある ・文節に付属語は複数含まれることもある
パターンとしては 自立語単独 自立語+付属語 自立語+付属語+付属語 自立語+付属語+付属語+・・・・ などというかたちになる。
要するに、自立語を見つければ文節は簡単にわかる、ということ |
| |
(2)活用の有無に関する例題
「男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり(土佐日記冒頭)」 |
| |
・この文を単語に区切るとこのようになる 「男 も す なる 日記 と いふ もの を 女 も し て み む と て する なり」 |
| |
・活用とは、その単語が後に接続する語などによって形を変えることを言う。 たとえば「言ふ」という言葉は、後に「ず」「たり」「。」「とき」「ども」「!」が置かれると下記のように、その語尾を変化させる。
赤字になっているところが変化したところである。この部分を活用語尾という。 言はず 言ひたり 言ふ。 言ふとき 言へども 言へ! |
|
・この文の単語の中で活用するものは赤、しないものは黒で表記した単語である 「男 も す なる 日記 と いふ もの を 女 も し て み む と て する なり」 ・自立語にも付属語にもそれぞれ活用する語と活用しない語があることがわかる
|
| |
(3)品詞の分類に関する例題
「男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり(土佐日記冒頭)」 |
| |
・この単語を上記の表にあてはめ、順番にその品詞を見ていこう |
| |
「男」 自立語→活用しない→主語になることができる→名詞 「も」 付属語→活用しない→助詞 「す」 自立語→活用する→述語となることができる→言い切りが「ウ段音」→動詞 「なる」 付属語→活用する→助動詞 「日記」 自立語→活用しない→主語になることができる→名詞 「と」 付属語→活用しない→助詞 「言ふ」 自立語→活用する→述語となることができる→言い切りが「ウ段音」→動詞 「もの」 自立語→活用しない→主語になることができる→名詞
「を」 付属語→活用しない→助詞 「女」 自立語→活用しない→主語になることができる→名詞 「も」 付属語→活用しない→助詞 「し」 自立語→活用する→述語となることができる→言い切りが「ウ段音」→動詞 「て」 付属語→活用しない→助詞 「み」 自立語→活用する→述語となることができる→言い切りが「ウ段音」→動詞 「む」 付属語→活用する→助動詞 「と」 付属語→活用しない→助詞
「て」 付属語→活用しない→助詞 「する」 自立語→活用する→述語となることができる→言い切りが「ウ段音」→動詞 「なり」 付属語→活用する→助動詞 |