べっこうあめの作り方

「初めてのアルコールランプとべっこうあめ」授業の流れ

準備品
アルコールランプ、アルコール、マッチ、ピペット、薬さじ、つまようじ、アルミの皿、マッチの燃えさし入れ、ビーカー等

授業の目的
マッチの使い方、アルコールランプの使い方、ピペットの使い方を覚え、実際に行うことができる。
(べっこうあめの実験自体は、佐藤の熱変化や、さらに暖めて植物の中に炭素があることの学習などに使えます)
(また、学級や学校のお楽しみ会の景品などに上手にラップして使うことができます。)

注意事項
三脚などは熱いので、触らないように注意が必要です。とくに形付けの時点でのやけどに注意します。)
器具はきれいなものを使用します。水洗では容易に落ちない薬品などを使うことがありますので、新品・専用の器具を使用します。)

授業の流れ

一、マッチのすり方
・・・時間があればマッチの話・・・ラベルの話・・・日本の工業の話・・・マッチの軸の話・・・等加えます。
マッチは、なんだか不思議なラベルが付いています。これはどうしてでしょう。
実は、マッチは外国に輸出されていたのです。マッチのラベルが東洋的な雰囲気をかもし出しているのはアメリカやヨーロッパ向けのためだったのです。(ここらへんはさらに教材化を進めると面白いかも)
では、マッチのすり方を説明します。
まず、人のいないほうを向いてください。前に人がいたり燃えるものがあったりすると危険です。
(すり方は、自分の方へという人がいますが、子どもの気持ちを考えると、前に向かってすった方が安心で良いでしょう。それから、マッチ箱はなるべく新しいものを使用します。)
マッチの火薬は箱の方とマッチの方とどっちについているのでしょう。(挙手)
昔はマッチの軸の方についていましたから、マッチを磨りガラスや革靴へこすりつけると火がつきましたが、今は箱の方に火薬(赤リン)がついていてので、マッチの軸のほうには酸化剤がついています。両方そろわないと火がつかなくなっています。
あまり思い切って真ん中からすらなくてもいいのです。おれないくらいに力を入れて、箱の端の方だけ使ってこすります。(といいながら、火をつけてみせる。)
火がついたら、火の方を上にしてください。下にすると燃えてきますから熱い、平らにするとゆっくり燃えます。火を上にするともっとゆっくり燃えます。消えたら燃えかす入れにマッチは入れてください。
(ここで一人一回やってみる。)

2,アルコールランプの使い方
 まずアルコールランプのアルコールの話です。これはとても燃えやすい液体です。でも、燃えているときの火は余りよく見えません。自動車レースではガソリンの代わりにアルコールを使っています。(これは爆発しないからです)レースでの事故などのとき、レーサーが芝生の上を転げ回っているのは、火がついているのです。でも余りよく火が見えないので、テレビには写って見えません。他の人が消化器を持ってレーサーにかけているから燃えていると分かりますね。
(それから、アルコールは水と混ぜてウインドウオッシャーに使われています。)
 
 次に芯の先が少し出て先が開いている程度に調整してください。
 芯が出ていないと火が強くない、けれど出過ぎていても危険です。

 アルコールの量の話
 アルコールランプは、アルコールの量を絶えず注意して使わないといけません。
 まず使う前に、80パーセントほどのアルコールを入れてください。
 少ないと、使っているうちに減っていって、最後には芯を燃やしてしますのです。
 また、アルコールの火をつける前に、ガスを吹き飛ばしてください。方法は、、芯の通っている陶器製の筒をちょっと引き上げて息をふっと吹き込みます。中にあるアルコールのガスを抜くのです。アルコールランプのガスを抜かずに火を付けて、ボクは一度だけ中のアルコールが爆発したことがあります。注意しましょう。
 
 アルコールの爆発の話(実際に爆発させて)
 アルコール爆発の実験は様々あります。
 簡単には、上に紙コップを被せることができる大きさの空き缶を用意して、上を抜きます。下には小さな穴をあけます。
 そして、中にアルコールを数滴入れて(多いとダメです)、紙コップでふたをして、カンを手で暖めます。紙コップは強めにフタをしてください。
 最後に穴から火を付けると、ボンと爆発して、フタが飛び上がります。

 アルコールの火
 アルコールはガソリンのように簡単には爆発しません。
 そこで、カーレースの車にはガソリンは使われていません。最初はガソリンが使われていたようですが、事故のとき爆発して大事故につながるからです。レースで事故があったとき、レーサーが芝生の上でゴロゴロ転がっているのを見たことがありませんか。アルコールの火は赤くないのでよく見えません。レーサーには火がついているのに見えないのです。そして消火隊が駆けつけて火を消すということになります。
 (ここで実際に)鉄板などの上にアルコールを少しこぼして火をつけてみせます。

 火の付けかた
 次に、火は横からつけます。(つけてみせる)
 上からだと熱いけれど、横は熱くありません。(手を横から近寄らせてみせる)
 だから火を消す方ときは、横からかぶせて、このままだとふたがくっつくといけないからふたを取ってもう一度かぶせる、これがアルコールランプの使い方です。

では一人一回やってみましょう。

できたら、べっこうあめ作りに入ります。
作り方説明(前ページ)
実際にやって見せてそれから子どもの作成に入る。

終わったら、べっこうあめを食べながら感想を書く。
おしまい。
(二時間)