温度の感じ方

 36度の水は冷たいのに、36度の空気はなぜ暑いの?

 ●始めに
 人間は、ものを食べて、空気の中の酸素を吸って、水を飲んで生きています。
 からだに色々な物をとりこんで生きているのです。
 体に取り込んだものを材料に、体ができたり、熱を出して活動したりできるのです。
 そして、排泄物(うんちなど)や二酸化炭素を出します。排泄物の中には、水も入っています。
 人間は生きていくのに、熱を出します。動くのには、食べたものを燃やして熱を出す必要があるのです。
 でも、いつまでも体の中に熱をためておくわけにはいきません。
 体は42度以上になると生きていけませんし、冷たくなりすぎても死んでしまいます。
 そこで熱いときは体の表面から熱をにがし、寒いときは熱をたくわえておかなければ生きていけないのです。
 そこで体は、暑いと感じたり寒いと感じ、体温の調節をしているのです。
 暑いとか寒いとか感じることは、生きていく上でとても大切なことなのです。
 ●温度と体感温度の違い
 普通、温度というのは、温度計で測った温度です。
 体感温度というのは、体で感じた温度です。実際の温度と、体で感じる温度は違っています。
 あなたが36度の空気と、36度の水とは冷たさが違うと感じたように、温度計ではかった温度と体で感じる温度とは違うのです。
 体は温度計で測ったような温度を感じているだけではありません。
 体にとって大切な、冷やしたり温めたりする力の違いもいっしょにして感じているのが体感温度です。
 温度が低くても、冷やす力が弱いときは冷たく感じず、冷やす力が強いときは、同じ温度でも冷たく感じるのです。
 ●空気と水との身体を冷やす力の違い。
 体は、冷やす力の大きいものに接すると、冷たく感じ、冷やす力の小さいものに接すると、熱く感じます。
 水は熱を伝えるちからが大きいので、36度の水は、からだの表面から、どんどん熱を奪っていきます。
だから冷たく感じるのです。この冷やす力は空気の600倍も強いのです。
 ところが、空気は熱を伝える力が小さいので、36度の空気は体からあまり熱を奪えません。だから暑く感じるのです。
 でも、空気の場合は、風が吹いたり、乾いたりしていると、風がなかったりしめっているときに比べて冷やす力が大きくなります。
 空気が動いて風が吹いていると、熱を遠くへ運んでいってくれるので、冷やす力が大きくなって、涼しく感じます。
 また、空気は乾いていると、身体から汗が出て、どんどん身体を冷やすので、冷やす力が大きくなって涼しく感じるのです。
 同じ36度の空気でも、アメリカの内陸などでは、とても乾いているので、
日本の湿った空気で感じる36度ほど暑くは感じないこともあるのです。 

熱いとか冷たいとかは、体を冷やす力に大きく関係しているのです。

 □調べてみよう、考えてみよう
  100度のサウナでゆで卵はできますか?できるとすればどのくらい時間がかかりますか。
  100度のお湯でゆで卵はできますか。できるとすればどれくらい時間がかかりますか。
  空気と水はどちらが、温める力が大きい?
  5度の空気と5度の水はどちらが冷たく感じる?
  空気と水とはどちらが、冷やす力が大きい?
  空気と水はどうして温める力が違うのだろう?
  人間は一日にどれくらい熱を出すの? 
  人間はどうして熱を出すの(体温があるの)?