大鹿物語

大鹿村 四季の不思議
 大鹿村の四季は、春の大西公園三千本の桜の開花から始まります。
 続いては、村内いたる所に植えられたいる花桃の見頃を迎えます。
 次は、急峻な山々に、新緑が等高線状に日ごとに頂に向かって上がっていきます。
大鹿の緑は一口に緑といっても何百という緑色です。
急峻な山肌に、より直角的に太陽の光が当たるとき、その緑のすばらしさは透明に光って実に美しい。
 秋は山の上の方から里に久賀って紅葉が下りてくる。
紅葉の盛りに夕焼けがあると村中が真っ赤になるときがある。
やせた土地の澄んだ空気の中の秋色は絶品で有り、朝の風景と夕方の景色とはまた移植でもある。
 移りゆく四季が、こんなにはっきりするたぐいまれな風景は他にあるだろうか、
オーバーな言い方をすれば、大鹿の山々は365日その姿を変える。
平地林では思いもしない,美しい姿を見せる。
日差しや雲や霧が演出を助ける。
特に球小渋橋(よく映画のロケ地になったりもするが、日本でも非常に珍しいローゼ橋)から見るびょうぶ谷の大西山
は一日のうちでもいくつもの顔に変わる、
 大鹿の冬は寒い。
山の中だから寒さは当たり前、諏訪盆地位の寒さ、雪は余り多いというわけではない。
村全体がおおむね西向きのためか、冬の終わりにぽたぽた降るぼたん雪、上雪タイプであり、
梅や桜に雪がかかる。福島県の三春町ではないけれど。年によっては、梅、桜、桃三つの春が一度に来たりする。