3×0.2の文章題



二つ頭のカタホウが歩いていくと、谷(たに)につきあたりました。
とても深(ふか)い谷(たに)で、立て札があります。

「注意(ちゅうい)
この川は一分間(いっぷんかん)に3立方メートルの水が流(なが)れています。
落(お)ちると助(たす)かりません。」
と書いてあります。
川を渡るには橋を探(さが)さなければなりません。
どんどん川にそって歩いていくと、長いつり橋がありました。
つり橋のもとに
「3×0.5になる文章問題(ぶんしょうもんだい)を考えなさい。」
という立て札(ふだ)があります。

この問題(もんだい)に答(こた)えると橋(はし)が渡(わた)れるようです。
二つ頭のカタホウは、問題(もんだい)を解(と)かずにわたろうとしました。
ところが二つ頭のカタホウが、橋(はし)の真(ま)ん中まで渡(わた)ると、
橋の前(まえ)の方が消(き)えてしまったのです。
そして声が聞こえます。
「3×0.5になる文章問題(ぶんしょうもんだい)を作りなさい」
そこで二つ頭は、こたえました。
「3に0.5をかけるといくつになるか。」
すると後ろで音がします。後ろを見ると、はしの後ろの方も消えてしまったのです。
また声がします。
「それは文章問題ではない、もういちどチャンスをあげよう。 
3×0.5になる文章問題を作りなさい」
これに答えないと、どうも橋は消えてしまうようなのです。

二つ頭のカタホウは考えました。今までやった計算の中にないだろうか。
1.2グラムのビンが2本・・・1.2×2本・・・0.2本にはならないな。
1.4cmの本が2冊(さつ)・・・1.4×2冊・・・0.2冊っておかしいな

心を落(お)ち着(つ)けて考(かんが)えよう・・そう思ったときです。
さっきの立て札(ふだ)を思い出しました。
「注意(ちゅうい)、
この川は一分間(いっぷんかん)に3立方メートルの水が流(なが)れています。
落(お)ちると助(たす)かりません。」
1分間に3立方メートル、1つあたりの量が3立方メートルだ・・・
2分間には、3(立方メートル毎分)×2(分)=6立方メートル
3分簡には、3(立方メートル毎分)×3(分)=9立方メートル
4分間には、3×4(分)=12立方メートル
3×0.5の文章題は・・・・そうだ・・・・わかったぞ・・・

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